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大学自慢 2015年12月25日 国際医療福祉大学

1年ほど長崎県の五島で看護実習?!

国際医療福祉大学福岡看護学部のナウシカです。

看護師は知識だけでなく技術・実技が求められます。
看護大学では1,2年生からも短期間の実習がありますが、
3年生になると病院や施設、保健所などで長期実習を行います。

看護実習は、成人看護学や老年看護学、小児看護学、精神看護学、
母性看護学など様々な領域毎に実習に行きます。
例えば成人看護では成人期にある患者さんを対象に看護を行います。
がんに対する看護や手術時の看護などです。
手術看護では手術前後の処置や不安へのケア、実際に手術に立ち会うこともします。
母性看護学では、お母さんと赤ちゃんへのケアなどを行います。
私は男性ですので、赤ちゃん中心にケアを行いました。
生まれたばかりの赤ちゃんの沐浴(お風呂に入れること)を何度か行ったのですが、
あまりの可愛さに見惚れてしまいとても幸せな時間でした。
また、出産に立ち会うことが出来た学生もいましたよ。

今回は看護実習の中で変わった実習をご紹介します。
地域看護学実習というものがあります。

地域看護実習は保健師資格取得に必要な実習科目になります。
看護科では看護師と保健師の資格を取得することが可能です。
保健師は地域における看護業務を行政として行います。
保健師は看護師と異なり地域に住む人々の健康管理や健康相談、健診業務など
地域において住民が安心して健康に生活をおくることができるように努めます。

実習では、各地域の保健所や保健センターなどへ行き実習を行います。
私は長崎県の新上五島町役場に行きました。



とても海が綺麗で温かい人々の多い地域でした。
旅行ではないのですが、
すごくゆったりとした時間の流れと
美しい大自然、温かい人々によって心が癒されました。

「大好きな地域や地元のことについて勉強したい!」
「地域の人々と触れ合いたい!」なんて人にはもってこいの実習だと思います。



実際に僕たちが行った実習の内容は、
上五島町を歩いたり、車を使って周り、地区の特徴を探しました。
坂が多いため、住民は車を多用することや
どこで買い物をするのか、どんなものをよく食べるのかなどから、
どのような病気が多いのか、どのような健康問題があるのかを
アセスメント(評価)し、診断しました。

そして、運動器の疾患に対する健康教育として高齢者のグループに
ロコモティブシンドローム予防の健康体操を実践しました。
楽しみながら行っていただけ、高齢者の方々にも喜んでもらうことができました。

さらに、家庭訪問では高齢者のお宅や未熟児を育てる家庭に訪問し、
相談を受け、バイタルサインの測定、身体測定などをおこないました。

1年間ほど続く実習期間は大変きつく、辛いこともたくさんあります。
しかし、私たちが頑張ることによって
患者さんの力になれ、患者さんの心を救うことができます。
遠方の実習先では宿泊して実習を行うなど凄く大変でした。

でも、仲間と助け合い、先生や学生指導者さんに支えてもらい
実習を乗り切ることができました。
約1年間の実習を終えたことで私は、
大切な仲間や強い精神力、看護師としての看護観など
たくさんのことを得ることができました。

私のモットーは「大変な実習でも楽しく頑張る」です。
どんなことにも共通しているとは思いますが
楽しくないとなかなか続きませんよね?

きついこと、大変なことだからこそ楽しみをみつけることが
大事なことなのかもしれません。

そして、今頑張っていることがきっと将来の理想の自分へ
かえってくるのではないかと信じて頑張っています。

実習に行って、改めて「誰かのために」、「みんなのために」
頑張ることはとても素敵なことだと気づきました。



私は、小児専門の病院に就職が決まりました。昔からの夢であった小児看護師です。
病気と闘うこどもたちの力となり、希望や夢を与えることのできる
看護師になりたいと思っています。

私たちがこれまで当たり前のように生活して遊んで、勉強してきたことが
病気のため当たり前のように出来ないこどもたちがたくさんいます。
こどもたちにとってのお兄さんような存在となり小児看護の未来を、
こどもたちの未来を明るくしていきたいです。

そういった気持ちを強く抱くことができたのも実習を経験して、
色々な人々の思いや感情にふれることができたからなのかもしれません。