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サークル・その他活動 2017年12月19日 福岡大学

課外活動の経験を就職活動に活かす

こんにちは、福岡大学工学部電子情報工学科4年の“せんせー”です!
“せんせー”というのはニックネームで、芸能人と化した某塾講師と苗字が同じなのでそこからきています!笑

さて、皆さんは“電子情報工学”と聞いてどのような学問を想像しますでしょうか? 僕はもう「プログラミングのためにプログラムを学び、ひたすらプログラムを書きまくる!」そんな学科だと思っていました。笑

実際に学んでいくとこのようなイメージとは全く違い、学科内のコースにもよりますが実際にプログラミングをするのは大学4年間のうちのほんの少しだけです。 カリキュラムのほとんどがPCを用いない授業となっています。

電子情報工学科はその名の通り、電子系と情報系を融合させた学科となっています。 例えばソフトウェア開発に特化した人材開発をするのではなく、今後さらに発展していくIT分野の最前線で活躍するためにも「電子のわかる情報工学技術者」「情報のわかる電子工学技術者」という幅広い知識を持った人材の育成が行われています。

そんな電子情報工学科ですが、最も印象に残っているのが3年前期の実験です。 いい思い出ではないんですけどね。笑
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この実験では、PIC(ピック)というマイクロコンピュータ(マイコン)にプログラムを書き込んで回路に組み込み、実際に機械を動かすということをしています。 これがもうきつくてきつくて。。。笑

僕たちが人と話すとき日本語で会話をするように、コンピュータへの指示に使うのがプログラミング言語です。 そのプログラミング言語の基礎である「C言語」を使って今まで実験していたのですが、今回は「アセンブリ言語」を使っての実験でした。

まして今回は機械を使っての実験というのもあり、実際に正しく動作するか調べるためにマイコンに書き込んでは機械に取り付けて確認し、動かなかったら何が原因で失敗したか自分で考え、原因を導き出した上でまたプログラムを書きなおす必要があります。 これを慣れない言語で行うので、僕は何度も思考停止状態に陥りました。笑

実験と切って離せないのがレポートの存在です。 実験内容を把握し、予めどのような動作をするのか考えておくことで実験の効率化を図るための予習レポート。 実験の結果をまとめ、何が原因で失敗したのか、どう改良することで解決できたのかを考察する復習レポート。内容不十分として、もっと詳しく書いて出直してこいと言われ課される再提出レポート。。。

この三つのレポートを毎週提出しなければなりません。
しかもこの時期は別の日にもう一つ他の実験も行っており、そちらのレポートもあります。 もう時間が足りない!足りなさすぎ!
毎日のようにレポートに追われ、毎回徹夜で仕上げてまた次の実験に臨む。そんな生活をしていました。。。_(:3)z)_ チーン

キツイことは非常に多かったのですが、決してそれだけではありません。
前期終盤の実験では、ラジコンサイズの車に最短ルートで目的地まで走らせるプログラムを作りました。車に足元の色を識別するセンサが搭載されたマイコンを取り付け、碁盤目状の黒テープ内に目的地点を設定し、テープの上をなぞりながら、最短ルートを走らせます。

最初は黒いテープから外れて走るわ、目的地点と逆のほうに曲がるわで、やっぱり全然うまくいきませんでした。そこで、何が原因でこのような動作をしたか、どのプログラムがこのような動作を引き起こしているのかを洗い出し、時にはプログラムすべてを書き換えたりしながら何度も何度も微調整を加えました。

そうして少しずつ少しずつ動きがよくなっていき、ようやく完成したときはものすごい達成感がありました!沢山苦労して自分の手で作り上げた“モノ”があること、自分の手を離れて動いてくれること、それがとても嬉しかったです!

電子情報工学科は特色上エンジニアなどの技術職に就職する学生が多いのですが、僕はその道は選ばず、営業職に内定先を決めました。なぜ技術職を選ばなかったのか、その最大の理由が課外活動です。

福岡大学は約2万人の学生が在学している大きなキャンパスです。それだけ多くのサークルが存在し、大学公認のサークルだけで100団体以上あります。僕は数あるサークルの中から「書道部」を選び、日々練習に励んでいます。

習字は小学生のときに習っていたのですが、書道は初めてでした。一見、「習字も書道も同じやろ!」って思うかもしれませんが、まるで違います。
習字は、字を正しく美しく“見せる”ということに主眼を置いています。そのため、トメ・ハネ・ハライを意識するような指導が行われています。日本習字学会による昇級・昇段試験があるのも特徴的です。

一方、書道は白の空間と黒の線による全体の造形に美しさを見出す、言わば“芸術”です。「字は体をあらわす」と言うように、一本一本の線に宿る気持ちや魂を重視します。級や段は存在しません。美術や音楽などと同様、芸術にランク付けなどありませんから。

では何を目指して書道をするのか?
僕たち書道部では主に部の展示会や一般公募の書道展に向けて日々作品制作を行っています。福岡大学書道部は大学に書道科がないのにも関わらず2年連続で日本美術展覧会入選者を輩出、その他様々な書道展で優秀な成績を収めている超実力校です。
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練習では「どうしたら作品全体がまとまって見えるか」、「この線はもっと膨らませた方が良いか」、「ここで掠れを入れた方が良いか」などを考え、一枚一枚魂を込めて書き上げます。また、他の部員と作品の批評をすることで新たな発見もあり、そのインスピレーションを反映することでより良い作品を作り上げています。
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僕は書道部での4年間で、より良いものを作り上げるために考え抜き、他の意見も柔軟に取り入れる、ということが自然と身についていました。就職活動においては、この書道部で培われた人間性を社会でも活かしていきたいと思い、それを最大限発揮できる場は「営業職」だろうと考え、内定先は営業職に決定しました。これが、学科の強みを使わなかった理由です。

学科の強みや特色を活かさずとも、何か夢中になれるものや全力で取り組んだことがあれば、その経験は就職活動にもきっと活かされます!大学は高校までの生活と比べて自由な時間が非常に多いですが、その時間は限りあるものです。
何でもいいです!「これやってみたいかも」って思うようなことがあればぜひ挑戦してみてください!

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました!